Sleepy Burrows Wombat Sanctuary の最新のYouTubeビデオがアップロードされました。団体の活動や疥癬についての最新の状況を含めた非常に大切なメッセージがコンパクトに込められています。日本のウォンバットファンにもぜひ知ってほしい内容と感じたので,大急ぎで翻訳しています。推敲の時間もほとんどなく読みにくい上に投稿時点では翻訳は途中までなのですが,順次追加改善していきますのでお読みいただければと思います。※動画にはショッキングな内容を含みます。

ウォンバットを守るための闘いに加わろう

ドナ=L=ステパン 豪勲章受賞

こんにちは,Donna です。私と家族はウォンバットサンクチュアリを持っています。このサンクチュアリはおよそ12年前に設立しました。基本的にはどのサイズのどのような状況のウォンバットでも救護しています。資金は私自身,私の家族,そして寄付により賄われています。この事業について政府の資金は一切受け取っていません。これから私のお話をしましょう。

なぜウォンバットサンクチュアリを持つのか

よく人に尋ねられます。なぜウォンバットなのか。なぜサンクチュアリなのかと。

初めてオーストラリアに来たとき,人間ではなくウォンバットが私の先生だ,と心に決めていました。(あるとき)野生のウォンバットが道端で……いや道路から十分離れた場所で草を食べているのを眺めていました。自動車の音が聞こえてきて,大きく道を逸れ,まっすぐウォンバットの背中に乗り上げたんです。ウォンバットは背中を骨折してしまいました。運転していた人たちはまるで最高に面白いことが起きたかのような態度で大笑いしながらバックして,そのまま走り去っていきました。

私はそのウォンバットの傍らに4時間座っていました。その子が亡くなるまで4時間かかったんです。背骨を骨折したせいで。私はそのウォンバットに状況を変えてみせると約束しました。その子と見つめあったことが忘れられません。疲れたり,参ってしまったりしたとき,考えるのはあの夜のあのウォンバットの両目です。ようやくその子が亡くなったとき,私がどれほど安心できたか言葉で表せません。あんな状況の動物を眺めていたというのは,私の人生の中でも最も長い4時間でしたから。あんなことあってはいけない。

ウォンバットは死に絶えつつある

おびただしい数のウォンバットが様々な理由から命を落としています。このままではウォンバットは,2030年までに確実に絶滅寸前となり,さらに2030年の時点では既に絶滅種リストに乗っている可能性すらあると考えます。死因は生息地の減少,疥癬,年々悪化している交通事故,そして一般のオーストラリア人による違法な発砲……遊びで,週末に農家がやるのです。

疥癬のウォンバットの治療がいかに緊急を要するか理解するためには,目を閉じて想像する必要があります。何百万ものダニに皮膚の内側から食い荒らされている自分自身をイメージしてみてください。

寄生の結果として二次感染に曝されることもです。体内に寄生しているんです,外皮ではありません。つまり,除去することは不可能な状態なのです。

疥癬にかかったウォンバットは重篤な二次感染症にもかかります。最初は疥癬ですが,白血球数増加のために臓器不全が起こります。特に長期の疥癬を患うウォンバットでは肝臓と腎臓に障害を引き起こします。

疥癬にかかっているらしい動物を見て,治療できそうに思われることがあるかもしれませんが,実際には既に腎臓や肝臓が不全の末期状態にあり,ただ歩き回りながら緩慢な死を迎えているだけ,ということがあるのです。

ウォンバットの疥癬の新しい治療法

私達が最初にサンクチュアリで疥癬のウォンバットの治療に取り掛かったとき,以前からあった局所的な治療法を用いました。これはオーストラリアで疥癬にかかったウォンバットに広く用いられている方法です。

しかし(この方法では)ウォンバットの疥癬を完治し健康を保てる状態になるまで9~12か月の治療期間が必要になります。このことはヒゼンダニ疥癬症の根治治療のカギなのです。

次に私たちはサンクチュアリの獣医学の専門家と協力し,口腔療法を開発しました。これはウォンバットの治療期間を4~8週間に抑えました。3か月後にもおおむね,完全に疥癬のない状態を継続しています。

なぜこんなことをするかと言えば,これほど疥癬が蔓延している中,やってくる大勢の個体をより速くスマートな方法で治療する必要があったからです。

Sleepy Burrows はクイーンズランド工科大と共同で(新方式の)試行を研究・評価しています

マーカス・フォス教授 アメリカ外科医師会特別研究員・博士

Donna に出会って以来,彼女の人間性と動物福祉への献身にほんとうに驚かされています。それが大変栄誉ある賞の受賞に結果しました。動物福祉への働きとウォンバットに対する真の献身を評価され,昨年式典においてオーストラリア勲章のメダルを授与されたのです。

そのことがまた,ここ Sleepy Burrows にあるあらゆる種類の独創的で先進的な発明にも結実しています。

疥癬のウォンバットの為の新しい巣穴型隔離病棟を設計する

この仕組みを次のレベルに高め,疥癬の蔓延を現実に阻止するために,Donna や Sleepy Burrows のチームと仕事ができるということに,本当にわくわくしています。可愛そうな,か弱きウォンバット達は,我々が手を差し伸べなければおそらく絶滅してしまうでしょうから。

ヨランディ・ヴァーマーク

こんにちは,私の名前はヨランディで,Sleepy Burrows サンクチュアリのウォンバサダーです。ウォンバサダーとは,ボランティアのことをそう呼んでいます。仕事以外の時間で割ける限りの時間を割いています。週末や休暇,できるだけです。ここは本当に素敵な場所で,私の知る限り世界最大のウォンバットサンクチュアリです。運営者の Donna は素晴らしい人で,ウォンバットのことにかかりっきりで暮らしています。朝の6時に働き始め,ミルクを与え,草を刈り……草刈りは必ず毎日桶2~3杯分です。投薬も行い,世話もし,入浴は一日に12~15回分も見ています。そして,子供と夫の面倒や家庭生活に伴う何もかもをこなすのです。

フィル・メルザー

我々ほどたくさんのウォンバットを世話している人は,そう多くはいません。給餌の回数で言えば,赤ちゃんにミルクをあげるのですが,必ず決まった時間にやっています。午前2時といった早朝にも。夜明けに私が起きると歩き回って赤ん坊たちにご飯をあげているんです。

私たちは Sleepy Burrows です。支援ありがとう!

YouTubeのキャプションから

詳細及びクラウドファンディングのご支援は http://bit.ly/saveourwombats まで。

ウォンバットにおけるヒゼンダニ疥癬症は壊滅的な割合に達しています。ニューサウスウェールズ州・ヴィクトリア州・タスマニア州にまたがるオーストラリア中のウォンバットの少なくとも70%に個体数減少が見られます。いくつかの地域のウォンバットは,局地的には既に絶滅してしまいました(彼らの遺伝的多様性も失われました)。Sleepy Burrows Wombat Sanctuary は奏効率の低い既存の局所療法に取って代わる,隔離ケアによる口腔療法をウォンバットに施し繰り返し成功しています。この新しい効果的なアプローチで治療期間を顕著に短縮でき,ウォンバットは完全に回復することができます。

このクラウドファンディング・キャンペーンは Sleepy Burrows とクイーンズランド工科大(QUT)が共同で行う設計研究に必要な資金を募ります。次の2つの目的を達成するためのものです。

  1. コモンウォンバットにおけるヒゼンダニ疥癬症の治療実施を容易にするための,特製の巣穴型隔離病棟の囲いを設計し,実地で試行すること。
  2. 新設計の巣穴を用いた隔離ケアにおいてウォンバットに施される,新しい疥癬治療の手順や実際状況下での諸条件を記録・分析・評価すること。

研究結果はより大規模な展開の準備に資するものとなります。

さらに詳しい情報やクラウドファンディングのご支援については http://bit.ly/saveourwombats までお願いします。